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2019年3月8日金曜日

【第1期】第2回レポート 精読講座の感想インタビュー

第2回が終わって、6つのレポート(小説)を書きました。

まさか一回につき3つもレポートを書くとは思ってませんでしたが、一つ一つ書くのが面白くって、自分の”レポート”の書き方というものがつかめてきた気もしています。さすが自分の文章を書くための(通年)講座。

で、まだ3回目になってないのに、こうしてまたレポートを書いてしまっているわけですが(おもしろくて止まらないんです・・・)、精読講座のことをレポートしてみたいなと思います。本当は次回にとっておこうと思ったのですが、次回になればまた書くことはそのとき出てくるので、書きたくて書けるものは出し惜しまずに書いていこうと言うことです。

さて、参加者の持ち込んだ文章(A42枚程度)をバカ丁寧に(2,3時間かけて)読んでいく精読講座、レポート小説でも少し書いてますが、通年講座スタイルでじぶんの文章が読まれるというのがどんな体験なのかは、実はぼくも大谷さんも知りません。単発の「読む・書く・残す」探求ゼミや表出合宿最終日に読まれたことはあってやることは同じなんですが、通年講座という構成?場?空間?の中で読まれるというのはやっぱりなにか、とっても違った体験なんじゃないかと実際にやってみて思うようになりました。(ちなみに言語美ゼミもこれまでやったどんなゼミとも違って密度が濃いです。)

で、こういうときは実際やった人の話を聞いてもらうのが一番。ということで、栄えある精読講座としての一人目の文章提出者のさとしにお話を伺ってみましょう。(注:前回レポートと同様、下記のセリフは講座の音声データを元に小林が勝手に編集したものであり、実在の人物、団体とは関係あるようでなかったり、ないようでいてかなりあったりします。)


*は聞き手。「」内はさとし


*:精読講座の栄えある最初の文章提出者だったわけですが、この場で読まれると言う体験はいかがでしたか。

「えーとあのー、じぶんの記憶の仕方というか記憶について書いたらミステリーになったっていうのは、なんか、途中おれ記憶障害なのかなーとか(笑)、記憶に関して障害をもってるのかなとか(笑)、ちょっと思ったりするというか、なんか、特殊なのかなーって思ったりしたけど。」

*:たしかに、そう言われかねないような、不思議な魅力のある文章でしたね。

「んー、まあ言われてもしょうがないかなーくらいなね-(笑)、でもなんか。落ち込みそうなのもありつつ、落ち込みはしないっていうか、その、障害だったとしても、だってもう、こうやって生きてきたからと思って(笑)

 であのー、もう読んでもらって何時間かたってるだけど、なんか今更思ってきたことが、今回の文章けっこうなチャレンジだったんだろうなとおもって。

 今更だけどおれけっこうなチャレンジしてたなーと思って、ほんとに。書いてるときは自然に書いてたんだけど、でもいつも書いてるような書き方をしてないっていう意味ではチャレンジで。今回したのは、思い出すことから文章にしていくってことをやってみた。いつもは考えてることを書くことが多かったんだけど、自分の中で見えてきてる物から書いていくってことをやって。自分の自然な書き方ではないんだけど、この機会にやってみたらどんなんなのかなと思ってやってみました。」

*この新しい書き方によって生まれた文体で自由を得ているなんて話もありましたけど。

「うん。越えようとしたからこそこういう書き方になった、なにかを越えようとしたわけじゃないんだけど。そういう意味ではあんまり考えずに思いつくままに書いてった度合いが高くって。だから書き終わったときもこんな文章で良いのかなって言う不安が、なんだろな、あのー、提出できたこともそうだけど、そもそも書けたこと自体、もしくは書こうとしたこと自体が、やっぱり、この場だからと言うか。

 自分の中で文章を評価されること自体の恐れみたいなのは、やっぱりいつもどっかあって、日常でじぶんの文章を書く場合は、これならそんなに変には思われないっていう方向に舵を切りやすいなと思って。でもそういう方向では今回書かなかったし、もうその出てくるままのものを出してみた。」

「そうやって思い切ってできたのはやっぱりこの場が、そのまま読むってことを真剣にと言うか誠実にやる場というか、ほんとそのまま読むって言うことの場だから出せたなって。ていうかそもそも書こうと思えたなって言うことを、今更思って。

 あの、なんか自分の記憶という物をこんな形で輪郭を得ると思わなくて、とても面白い結果におかげさまでなったというか、そんな感じがしてます。自由度を得てるって言うのは、言われてみてそうかと思って、まさに書こうと思えたこと自体が自由をえてるし、チャレンジしたことが自由を得てる。そういう文体によって自由を得てるという自覚はなかったけども、文体と言うよりは、書き方としてその文体になったというか、出てくるままに見えてくる物を書くと言うことをしたことによって、という感じがしてます。」

*次回作も楽しみにしてます

「おー、えーと。今回の書き方をここからどう吟味できるか考えてみたいし、チャレンジしたいなと思ってます。」

*ありがとうございました。

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